10/05/10 ガン治療における栄養学の重要性 
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日(2010/4/2627)、東京で開催された「腫瘍学」(講師:小林哲也先生/日本小動物医療センター付属日本小動物ガンセンター長)のセミナーで「ガン治療における栄養学の重要性」という興味深いテーマがありましたのでその概要を私の感想もまじえてお伝えします。

ン患者の治療というと外科療法や化学療法などに目を向けてしまいがちですが、ガン治療の初期段階から栄養管理の重要性をしっかり認識することは非常に大切です。その結果、患者が“飢え”から解放されるだけでなく、様々なガン治療の副作用も軽減され、生活の質(QOL)が格段に向上します。最愛の動物が“ガン”という大病に冒されてしまうと、飼い主の不安や緊張が高まることはどうしても避けられません。その際、動物の食欲や体重を安定させることで、同時に飼い主の精神的な安定も得られることが多く、飼い主と動物の双方を癒すことになります。つまり、「ヒューマン・アニマル・ボンド」の観点からもガン患者の栄養管理は重要な項目といえます。

ン細胞は炭水化物(ブドウ糖など)を好んでエネルギー源として増殖し、乳酸がたくさん作られます。これは宿主(動物)にとっては“良くない廃棄物”なのでブドウ糖に変えられます。このときエネルギーがたくさん消費され、宿主の体は消耗し痩せていきます。

た、ガン細胞はタンパク質、つまりアミノ酸も栄養源として必要ですが、アミノ酸のなかにはガン細胞が増えるのを助けるアミノ酸と、増殖を抑えるアミノ酸(グリシン、アルギニン、グルタミンなど)があることが知られています。またガン細胞と宿主はアミノ酸を競合的に奪い合うので、良質な生体利用性の高いタンパク質を過不足なく供給することが重要です。

肪は宿主のエネルギー源としても機能しますが、ある種のガン細胞は脂肪をエネルギー源とすることが不得意です。また、オメガ3脂肪酸とくにエイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサシン酸(DHA)は抗ガン効果があります。一方、オメガ6脂肪酸(リノール酸、ガンマリノレイン酸など)はガン細胞の成長及び転移を促進する可能性が知られています。

ンに罹患したペットの飼い主さんにとって留意すべきことは、低糖質で中程度のタンパク質、オメガ3脂肪酸のたくさん入った餌を与えることだといえます。具体的には個別の症例にもよりますので、獣医師にご相談ください。

て、ガン患者は食欲が低下していますので、食べさせる工夫も必要です。獣医師側は脱水改善、疼痛緩和、水溶性ビタミンの補給、低カリウム血症の補正など食欲低下を引き起こす要因を徹底的に排除する処置を行います。飼い主さんは電子レンジなどで食事を人肌程度に温めたり、動物の口元まで食事を運んだりすることで食べ始めることがありますので、ぜひやってみてください。また、病院では食欲刺激剤の使用やカテーテル(胃食道カテーテル、胃カテーテル、食道カテーテルなど)による栄養供給で飼い主と動物が互いにストレスを感じることなく体力維持を図る方法もとれます。

ンに罹患してもいろんなやり方で最後まで「丸い顔」をして寿命を全うできるよう、私たち病院スタッフと一緒に頑張りましょう。

 
  09/05/31 犬の行動学  
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わると咬みつく犬、餌をやっているのに咬みつく犬、なぜでしょう。あなたは食事をしている時に、頭を撫でられて愉快ですか? 毛が乱れるような方向に撫でられて愉快ですか? 犬だって嫌なのです。それにおいしい餌を取り上げられるのではないかと心配になります。
 撫でているつもりで頭をバンバンたたく飼い主もいます。腕をつかんで持ち上げようとして咬まれることもあります。腕を持って持ち上げられると、体重の重い犬ほど、強い力が加わって筋肉が突っ張って痛みを感じてしまいます。このように犬としては当然の反応が「問題行動」として見られてしまうことがあります。犬の状態をもっと理解してやって下さい。

ミナリがなると気が狂ったようになる犬は多いですね。犬はカミナリの音だけに驚いているのではありません。カミナリで静電気が発生し、犬はマイナスイオンに帯電するのです。帯電する不快感、いなずま、風、雨、薄暗い空など全てが恐怖感をあおるのです。カミナリが近づいたらなるべくカミナリから遠ざけるように、家の中の小部屋などに移動させると興奮しにくくなります。また、帯電を防止する犬用ジャケットを着せると、恐怖感が薄らぎ、問題行動を防止できます。
 さらに、脳内で気持ちを安定させるために分泌されるセロトニンという物質の量を増やすお薬を事前に飲ませると問題行動を回避することができます。お薬についてはご相談下さい。